森田療法
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森田療法

森田慮法は、森田正馬氏が考案したセラピーです。

人と対話するとき不安や緊張を感じて萎縮してしまう、特定の場所や状況に強い恐怖を感じてしまう、何か気になることがあると他のことが手につかないなど、神経質で完璧思考が強い方や不安傾向が強い方に、改善効果が高いとされるものです。

通常、4つのステップで進められます。

Step1:絶対臥褥期⇒食事やトイレ、洗面以外、寝ているだけの毎日です(5~7日)
Step2:軽作業期⇒軽作業や庭を眺める程度の生活です。日記をつけ始めます(5~7日)
Step3:重作業期⇒家事や庭仕事、手芸活動、読書、人と関わる生活をします(7日以上)
Step4:退院準備期⇒施設からの外出、実生活に戻るための準備期間です(7日以上)

本来、これら4つのプロセスは、活動が制限できる環境の中で、1~2ヶ月集中して実施されますが、自宅から通所でも可能です。

ところで、森田療法では「あるがままに」というテーマを重視します。


これは、「自己中心的、あるいは、身勝手に」という意味合いではなく、
「何か自分にブレーキをかけている気持ちがあったとしても、それはそのままにしておいて、すべきことはやっていこう」という意味です。

神経質に考え過ぎ、完全でありたいと思うほど、不安はつのるばかりの悪循環です。
「~できない、~したくない、~は面倒くさい」と思うことは誰にもあるでしょう。
ですが、その思いや感情は人間にとって純粋な欲求でもありますから、その存在を否定せずに受け容れて、「先ずは出来ることはやる」ように自分をし向けていくと、不安や完全主義の部分は小さくなっていきます。

一言でいえば、「気分本位」をやめて「目的本位」に活動をするわけです。
とにかく、「行動することは、何よりも優先される」なんですね。

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