実存主義心理療法
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実存主義心理療法

実存主義的心理療法は、簡単に言えば、「本人が選択する行為の幅を広げる」、すなわち自由度を高める心理療法です。

「人間とは何か?人生とは何か?」など、あらかじめ決められた本質はなく、
自分が関わった社会の経験を基にして、
「人生は自分が主体的に築いていくもの」
と考えます。


つまり、「人生の主人公は、自分である」ということです。

世の中の理論や理屈に縛られるのではなく、自分の身体と頭で知ったことが、最も人生に役立つという立場をとります。
ゆえに、セラピストは専門家としてではなく、「単なる一人の人間」として相談者(クライエント)と関わり、本人の意思と自己決定を大切にします。

さて、悩んで息苦しさを感じているときとは、本人の意思も決定権も失われてしまって、身動きができない状態でしょう。
そのようなとき
 ①自分の考えと行動が一致していない
 ②自分の考えと感情(気分)が一致していない
 ③現実的な行動がおろそかになっている
 ④自分を見下したり否定したりしている
という状況になりがちです。

そこでセラピストは、その本人が主体的に
 「自分の実存(内面世界)にいったい何が起きているのか」
 「どのような不安や恐怖に、怯えているのか」
 「自分は何に抵抗して、どのような回避パターンを作っているのか」
 「身体のどこかの部位に、何かを感じているか。それは何かと関連しているか」
あるいは、
 「もっと自分と向き合う力を呼び覚ますために、一時的に葛藤(ストレス)を高める」
など、様々な方法を用いながら、

「自分の価値観や行動の基準などの再吟味と再決定」

を行っていきます。

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